備人インタビュー
インタビューテスト6
鈴木 靖幸 Yasuyuki Suzuki
ライター / ウェブディレクター / コンサルタント
2026.03.06

日常という、いちばん大きな備え
東京都在住、36歳。
ライター、ウェブディレクター、コンサルタントなど、複数の仕事を横断しながら働いている。 6歳の娘と2歳の息子がいる、二児の父でもある。
彼の一日は、朝4時に始まる。 「もう5年くらい、この生活ですね。夜8時に子どもと一緒に寝て、朝4時に起きる」
いわゆる“朝活”ではなく、これが彼の日常そのものとなっている。
Life isn’t about finding yourself. Life is about creating yourself.

きっかけは、寝不足とイライラだった
この生活に切り替えたきっかけは、上の子が生まれた頃にさかのぼる。
「寝かしつけが本当に大変で。 なかなか寝てくれない時もあり、夜も細切れに起きるので、自分も寝不足で、正直イライラしていました」
仕事は忙しく、昼間は気を張っている。
それでも夜になると、子どもはなかなか寝てくれない。
睡眠が削られ、気持ちにも余裕がなくなっていった。
「このままじゃ、仕事も子育ても、どっちもうまくいかなくなるな、と思ったんです」
そこで、思い切った選択をした。
「頑張る」より先に、「リズムを変える」
「いろいろ工夫するより、いっそ一緒に寝てしまおうと思って」
夜8時。
子どもと一緒に布団に入り、眠る。
最初は半信半疑だったが、子どもは驚くほどすっと眠った。
自分自身も、最初は早すぎると感じたものの、数週間もすると身体が慣れてきた。
「結果的に、ちゃんと睡眠時間が取れるようになりました」
朝4時。
家の中が静まり返っている時間に起きる。
ここからが、彼にとっての仕事の時間だ。

朝の4時間が、1日の余白をつくる
「朝のうちに、その日の大きな仕事の目処をつけるようにしています」 集中力が高く、誰にも邪魔されない時間。
この数時間で、原稿を作成したり、重要な判断を済ませたりする。 その結果、子どもが起きてくる時間には、心に余裕がある。 「朝ごはんを作ったり、保育園の準備をしたりする時間が、“忙しい時間”じゃなくなりました」 時間に追われない。
子どもを急かさない。
自分自身も、雑に扱わない。 生活のリズムが変わることで、家族との関係性も自然と変わっていった。

生活が安定すると、身体も安定する
この生活スタイルが定着してから、他のことも少しずつ整っていった。 食事。
運動。
体調管理。 「意識して“健康になろう”としたというより、無理が減った、という感じです」 風邪をひきにくくなり、体調を崩すことも減った。
仕事も、子育ても、どちらかを犠牲にする感覚がなくなった。 「どちらもちゃんとやれている、という実感があります」

彼にとっての「備え」
彼にとっての「備え」は、特別なことではない。 夜は無理をしない。 眠る時間を削らない。
朝の静かな時間を確保する。 それ以上のことは、あえて決めていない。 「先のために頑張る、というより、今日を乱さないために、備えている感じですね」 日々の小さな選択が、積み重なっていく。
その積み重ねが、結果として仕事の質や、家族との時間、身体の調子につながっている。



